No.4で間違いがありました。
「中位で弾く曲の場合「尺」を押さえる人差し指は・・」の箇所は中指の間違いでした。人差し指で「中」、中指で「尺」でございます。
和光さん、ご指摘ありがとうございました。
過去に発信していた「みみぐすい」もリニューアルしながら投稿しますので、すでに内容をご存知の方はご容赦ください。
今回は、沖縄の方言=島言葉(しまくとぅば)=ウチナーグチです。(以降、島言葉で表記します)
沖縄の人からこちら側(日本本土側)をみれば「日本語」ではなく大和言葉(やまとぅくとぅば)=ヤマトゥグチとなります。
※本土という言い方もどうか?と思いますが・・・
近年、島言葉を復活させよう、未来に残そうという運動が広がっているそうです。
「比嘉 光龍(ふぃじゃ ばいろん)さん」という沖縄生まれのアメリカ系日本人がいますが、コザ市(現、沖縄市)で日本人として生まれ育ったものの、アメリカ人の顔と容姿で生まれたことに「自分は何者か?」という疑問をもち、22才のときにアメリカに渡って、「自分はアメリカ系うちなーんちゅ(沖縄人)。沖縄人である以上は母国語をキチンと理解して話したい。なぜなら言語は民族の基層文化だから」という考えに行き着いたそうです。
現在は、島言葉の研究と普及を目的に大学やメディアでの講座やライブなども行っておられます。
※YouTubeでも観れますよ!
テロップを見ないで音声だけ聞いても何をしゃべってるのかサッパリ解りませんが(笑)
第二次大戦中、日本本土からやってきた兵隊達には理解できない島言葉で話す沖縄の人々にはスパイの容疑がかけられたり、「方言=低俗な言葉」ということで「方言禁止令」といって島言葉を話したペナルティとして「方言札」なる板切れを首にかけられたりして次第に使われなくなったそうです。
それでも島言葉が無くならなかったのは「沖縄には歌があったから」とも言われています。
古典音楽は沖縄古来からの言葉で歌い継がれ、古典民謡や比較的新しい民謡やポップスなども島言葉が多く使われています。
難しい話は専門家にお任せするとして、みみぐすいでは、私が沖縄で生活していた頃よく耳にしていた島言葉が面白かったので、そちらを紹介しますね。
1.「○○しましょうね~!」
ある日、残業で職場に遅く残っていたのが私と比嘉くんの二人。
比嘉くんが「黒崎さん、そろそろ帰りましょうね~!」と言うから、「そうだね、もう遅いから帰ろうね。」
いつも頑張ってくれている比嘉くんに晩飯でもご馳走しようかと思いながら玄関に向かったら比嘉くんがいない!
ロッカーで着替えているのかな?と思い、しばらく待っていても出てこないし携帯に電話してもつながらない。
次の日、「昨日はどうしたの?一緒に帰るつもりで待っていたんだよ。」というと、比嘉くんの顔は「?」目がテンでした。
沖縄で「○○しましょうね~!」というのは「自分は○○します」という意思表示を表す言い方で、比嘉くんは「黒崎さん、そろそろ一緒に帰りましょう」ではなく「お先に失礼します」だったのでした。
男性諸君、「今度の映画は面白いらしいよ」と女性に声をかけて「今度行きましょうね~!」という言葉が返ってきてもデートの誘いが成功したわけではないですからご注意ください。
2.「だからよ~!」
上司や年長者に対しては使いませんが、同僚や友達同士の会話には頻繁に登場します。
「今日は暑いね~!」→「だからよ~」
「ミスしたんだって?」→「だからよ~」
「おめでとう~!」→「だからよ~」
標準語の場合、「だから」の後には「どうした」が続きますが、沖縄では「だからよ~」で会話はおしまい。(笑)
これって、ただの相づちで「そうだね」とか「そうなんだよね~」ということなのです。
3.「○○ぐゎ!」
漢字で書くと「小」。「ぐゎ」と読みます。
人やモノの呼び名の最後にくっつけて使います。
人名で有名なのは「誠小」(せいぐゎー)で、今は亡き民謡歌手の大御所、登川誠仁さんの愛称で、おもに背が小さくかわいい人や小さなモノにつけます。
したがって、同じ民謡歌手の大御所、故、嘉手苅 林昌(かでかるりんしょう)さんにはつけません。
だって、大柄でムッツリしてた人でしたから・・・(笑)
少し見下したり、バカにするようなときにも使います。
沖縄民謡に「いちゅび小(ぐゎ)節」というのがありますが、「いちゅび」=「イチゴ」のこと。小さくてかわいいでしょ?
その他にもよく使われるのは・・・
「しに」=「とても」「大変」「すごく」
若者は「しに」を使いますが年長者が使う「でーじ」と同じような意味です。
「遅れそうだったから、しに走ったさー」
「このお菓子、しに旨いさー」
「ちゃー」=「ずっと」
「この道、ちゃーまっすぐ行ってねー」
「今日はちゃー寝てた」
「あふぁー」=「気まずい」
「家の人が帰ってきたと思って裸で玄関に出たら知らない人であふぁーだった」
「じょうとー」=「いいね!」
「やさ」=「です」「だよ」
「中古の自転車を買ったよ」→「なかなかじょうとーやさ」ってな感じです。
年配の方に島言葉を本気でしゃべられると聞き取ることさえ出来ませんし、宮古方言、八重山方言というくくりはまだまだ序の口で、隣に見える島でさえもまったく違う言葉を使う・・ほんとに沖縄は不思議な所です。