No.5には、たくさんのコメントをありがとうございました。

(みさきさん)
 「小(ぐゎ)」の発音が難しい・・・
 「GuWa」と発音しようとすると難しいのでイメージ的には「GWa」で、「グ」と「ワ」を一緒に発声して、どちらかといえば「ガ」に近いと思ってください。
 童謡「かえるの歌」の「ケロ、ケロ、ケロ、ケロ・グヮ、グヮ、グヮ、グヮー」の「グヮ」です。

(増永さん)
ドジョッコの「コ」・・・
なるほど、勉強になります!

(内田さん)
外人のカタコト日本語・・・
間違いなくそうでしょうね(笑)
外人さんがカタコトで一生懸命日本語を話していると何んとなく嬉しくなりますが、沖縄の人もきっとそんな気持ちで聴いてくれるでしょうね?

(石井さん)
 宮崎で「じゃかいよー」や「無蔵」を使うことは知りませんでした。「むぞう」と発音するのですか?
沖縄では「んぞう」になりますが、このNo.6で「ん」については私見を述べています。

(河鰭さん)
 毎回コメントをありがとうございます。

(和光さん)
 東北も面白かったですよ!僕からすれば津軽弁以外はほとんど同じに聞こえるけど、地元の人にはちゃんと解るんですよね(笑)

(岡戸さん)
 「~はず」は出るねぇ~!(笑)(笑)
 これは最初ホントに解らなかったですよ。
「~だろう」とか「~かも」と思っていたら、何か会話がかみ合わない!
これって「いいね!」とか「羨ましい」って意味だったんですよね(笑)


 沖縄方言(島言葉)は難しいというイメージがありますが、基本になるところを知ってしまえば歌詞の意味や、歌い手が何と歌っているのかをある程度は理解できます。

 日本の標準語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つ。
(それ以外を「子音」というらしい)
 以下、子音はカ行から「か・き・く・け・こ」、「さ・し・す・せ・そ」・・・と続きます。
 カ行をローマ字で書くと「Ka・Ki・Ku・Ke・Ko」となり、「K」のあとに母音の「a・i・u・e・o」がくっついていますよね?

 沖縄方言の場合、基本的には母音が3つしかないので「a・i・u」で、「e・o」の部分には「i・u」が入ります。
「か・き・く・け・こ」の場合は「Ka・Ki・Ku・Ki・Ku」。

並べてみると・・・
「あいうえお」→「あいういう」
「かきくけこ」→「かきくきく」
「さしすせそ」→「さしすしす」
「たちつてと」→「たちつちつ」
「なにぬねの」→「なにぬにぬ」
「はひふへほ」→「はひふひふ」
「まみむめも」→「まみむみむ」
「や(い)ゆ(え)よ」→「やいゆいゆ」

 こう書くと、かえって何がなにやら?ってな感じですが、「雨」の場合は、マ行の4番目が「め」ではなく「み」ですから「あめ」が「あみ」になります。
 皆さんが良くご存知の「安波節」の歌詞を参考にすると「嘉例吉ぬ遊びハリ打ち晴れてからや」は「かりゆしぬあしびハリうちはりてからや」と歌いますが、標準語で書くと「かり(よ)し(の)あ(そ)びハリうちは(れ)てからや」ですから、「よ=ゆ」、「の=ぬ」、「そ=し」、「れ=り」なんですね~。

 「オイオイ!『晴りて』の『て』は4番目だから『ち』じゃないのかい?」とツッコまれそうですが、この「て」は「手のひら」の「て」ではなく「ミルクティー」の「てぃ」と発音します。
民謡の「てんさぐぬ花」も「てぃんさぐぬ花」と書かれている教本が多いです。
 「安里屋ゆんた」のハヤシの「サーユイユイ」も「サーヨイヨイ」から変化したものかもしれませんね。

 でも、例外もたくさんありまして、
タ行については
「た・ち・つ・てぃ・とぅ」と変化したり、
ハ行については
「ふぁ・ふぃ・ふ・ふぇ・ふ」となったりします。

 その他に「か」は「くゎ」と発言したり、「き」は「ち」(※下部「肝」参照)に変わったりしますが、母音の変化のしかたを知っていれば、沖縄方言も理解しやすいと思います。

 沖縄民謡によく出てくる言葉をみてみましょう。

「心」→「こころ」→「くくる」
「肝」→「きも」→「ちむ」※
「恋」→「こい」→「くい」
「遊び」→「あそび」→「あしび」
「聞く」→「きく」→「ちく」
「世間」→「せけん」→「しきん」
「夜明け」→「よあけ」→「ゆあき」
「面影」→「おもかげ」→「うむかじ」
「親」→「おや」→「うや」
「情け」→「なさけ」→「なさき」
「砂辺」→「すなべ」→「しなび」

 石井さんのコメントに返信したように「ん」から始まる言葉もあります。
 民謡で有名なのは「芋の時代」。「いものじだい」ではなく「んむぬじだい」とフリガナがつけてありますが、発音から察するにマ行の場合は小さい「ん」がくっついているようです。(これは黒崎の見解)
「んむ」ではなく「(小)んむ」。
「uNMu」ではなく「nMu」
以下、
「(小)んま」「(小)んみ」「(小)んむ」

 最近、サークルでやった「梅の香り」や八重山民謡の「赤馬節」など、どのように発音するか考えてみてください。

 発音については長くなりそうですので、またの機会にしましょうね~!
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