三線サークル 美ら唄倶楽部

みなさんこんばんは
メンバーの黒崎です。

 No.7もコメントありがとうございました。
 やっぱ、リアクションがあると嬉しいです。

(岡戸さん)
 「沖縄苗字のヒミツ」貸してください(笑)

(増永さん)
 お詳しいですね?
 沖縄文化は中国の流れと思いきや、日本の古語がたくさん残っているそうですね?

(折田さん)
 今回は、私の第2の故郷「鹿児島」も話題にしています。
 間違いがあったらツッコミよろしくです。

(石井さん)
 ビニールの緩衝材の話は、「パチ!」と成功したときの音ではなく、失敗したときの「パスッ!」「ピスッ!」です。(笑)

(みさきさん)
 「い」と「ゐ」は違いがわかりませんよね(笑)

(内田さん)(江村さん)
 あきらめも大事ですね!

(川鰭さん)
 毎度ありがとうございます。

 さて、三線の練習は独学でも出来ますが、チャレンジする曲が増えるほど悩みや課題も増えてきます。
 最初は「三線を弾いてみたい」という気持ちから「弾きながら歌えるようになりたい」に変わって、「数曲は弾きながら歌えるようになったけど、自分のやってることって正しいの?」という疑問にぶつかってしまうのです。

 私が初心者の頃に疑問だったのが、同じ曲なのに、教本や教えてくれる人によって工工四(楽譜)が違っていたことと、曲によっては歌詞まで違っていたことでした。
 たとえば、私たちが小さい頃からよく耳にしていた童謡の「チューリップ」。
(ド、レ、ミ、 ド、レ、ミ、 ソ、ミ、レ、ド、レ、ミ、レ・・・)
「これには、いろんな楽譜と歌詞があるんだよ」と言われてもピンときませんよね?

 安波節も、私が最初に習ったときには「かりゆしぬ遊びハリ打ち晴りてぃからや」だったのですが、市販のCDや教本には「安波ぬまハンタやハリ肝すがり所」の方が多く歌われています。

 私の疑問は「どちらが正しいのだろう?」だったのですが、「どちらも正しい」が正解で、初心者の頃ってこんなことで悩んでいたんだなぁ・・と思い返します。

 No.7では、沖縄方言の発音についても少し触れましたが、特に発音については「正さ」を求めれば求めるほど無駄な努力ということが分かります。(笑)
 だって、沖縄地方を沖縄本島、宮古島、八重山、奄美(現在は鹿児島県)に分けたとき、沖縄本島ひとつとっても北部と南部では全然違いますし、首里城近辺では狭いエリアで城下町独特の発音やニュアンスがあるのだそうです。

 沖縄勤務時代に宮古島に出張があり、同行した那覇出身の後輩社員が「宮古方言で話す地元の人の話は、まったく聞き取れませんよ」と言っていました。(当時の私からすると宮古も八重山もオキナワ)

 石垣島を中心とした八重山地方も同じ諸島内でありながら島々で言葉が違うし、海を隔ててとなりに見えている島でも「島々で全然違うんですよ」という話も聞いたことがあります。

 正しい発音が出来ているかどうかを確認するためには、その土地の人に聴いてもらう事が一番なんでしょうが、ほとんど不可能ですよね?

 鹿児島勤務で実感しましたが、鹿児島の一番北に位置する町から最南端の与論島まで、およそ600kmもあります。
 鹿児島から北上すると大阪あたり、東京を起点とすると北は青森、南は広島に達する距離です。
 東京から南下すると、東京弁(?)、名古屋弁、大阪弁、広島弁・・・発音も違うしモノの呼び名もずいぶん違うでしょうね?

 長崎県人の私にとって、同じ九州地方なのに鹿児島のことはよく知らなくて、種子島、屋久島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島・・赴任する前は名前は聞いたことがあっても、どの島がどれか?ってのは知りませんでした。
(ちなみに、種子島・屋久島は奄美群島ではありません)

【いらっしゃい】の変化(鹿児島県)
鹿児島県→おじゃったもんせ
種子島・屋久島→おじゃりもうせ
奄美大島→いもーれ
徳之島→もいしょれ
沖永良部島→めんしょーり
与論島→不明
沖縄→めんそーれ

 鹿児島県与論島からは沖縄本島北部が見えますが、言葉も文化も奄美群島を南下するにしたがって沖縄色が強くなりますね。

【いらっしゃい】の変化(沖縄編)
沖縄→めんそーれ
宮古島→んみゃーち
石垣島→おーりとーり
波照間島→おーりとろーり
黒島→わーりたぼーり
小浜島→わーりたぼり
波照間島→んぎしたおーりょー
与那国島→わーりー

 ねっ!? ひとくちに沖縄といってもこれだけ違うんですから「方言と発声を正確にやろう!」って気がしなくなったでしょ?(笑)

 結局、私がたどり着いた答えは「祝い歌は明るく楽しそうに」、「教訓歌なら大人が子どもに言って聞かせるように」など、「何の歌か?」だけを考えて歌うということです。

 宮古島の人の前で、完璧な宮古方言で歌うよりも、「発音なんて少々違っていても、その土地で生まれた唄を、歌の意味を分かったうえで心をこめて歌った方が良い。」と考えるようになったのでした。

 子守唄だということを知らずに、大きな声で弦をバチバチたたきながら歌ったら赤ちゃんも気持ちよく眠れないですよね(笑)
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