今回は、私が三線の練習や趣味として楽しむにあたり「これって使えるジャン!」っていうグッズを紹介します。
その前に、前回「腹式呼吸で唄う場合には、お腹いっぱいに息を吸い込んで・・」と書きましたが、和光さんから「7分目か8分目が正しい」との指摘を受けましたので修正します。
さて、「美ら唄倶楽部」との出会いについても書きましたが、人生には別れもつきもので、2015年4月に宮城県仙台市への人事異動となり、当時の美ら唄メンバーとはお別れとなりました。
春と秋に参加していた「銀座歌会」、和光さんから半強制的に指名された世話人としての活動、もちろん毎週の練習が出来なくなるのはとても辛かったです。
仙台でもやりたいと思ってネット検索で三線サークルを探しましたが、これといったものがなく、(東北だし)(笑)それなら自分で作ってしまえ!ってな感じで「三線サークルちゅらさん」を立ち上げました。
幸いにも、仙台の生活協同組合さんが、サークル・カルチャーの支援活動をされていたことから、立ち上げメンバーは私の部下5名を半強制的に寄せ集め(笑)、会費無料のボランティア・サークルでスタートしました。
生協の担当者さんから、「スーパーの掲示板に貼る参加者募集のポスターも作ってくださいね」と言われたので、パソコンでせっせと作成し掲出していたところ、私が仙台を去るまでに5名の部下は全員転勤してしまったのですが、ポスターを見て集まった一般のメンバーが12人まで増えました。
東北に三線やる人いるのかな?と思っていましたが、ちゃんといるんですね~!
マイ三線を持っている人も結構いて、お祭りでの三線演奏など、みんなで楽しんでおりました。私が仙台を去った現在でもサークル活動を続けてくれているようです。
さて、唄三線上達のためのお役立ちグッズのご紹介に話を戻しましょう。
1.ボイスレコーダー
私はSONY製のボイスレコーダーを使っていますが、今ではスマートフォンにも標準装備されているではないでしょうか?
自分の声を録音して聴くのって「えっ!これ、誰の声?私ってこんな声してるの?」と思いませんか?
他人の声は空気を伝わって耳に届きますが、自分の声は自分の骨や肉を通して伝わってくるから音の伝わり方や響き方が違うのでしょうね?
これは変な声ではなくて聴き慣れていない声ですから心配しないでください。
録音機を通して聴く声が、他人が聞いている貴方の本当の声なのです。
また、声だけではなく、リズムとか速度とか間の取り方とかCDなどで聴くプロの唄三線と聞き比べると、自分の唄三線の修正すべきポイントが見つかりやすいです。
2.ウォークマン
私は自分の唄三線を録り溜めして通勤時間を利用してプロが歌う他の沖縄音楽とともに自分の唄三線の演奏も聴いています。
現在99曲になりましたが、これも何回も聴いているとおかしなところに気づくんですよね。(何回も録り直しをやってます)
3.CDやYouTube
演奏したい曲、練習したい曲があったら、まず聴くことです。
和光さんほどではないですが、私もかなりの数のCD音源を所有しています。
自分で持っていなくても、昔と違ってYouTubeという格好の音源があり、プロだけではなく多くのアマチュアの演奏だって聴くことが出来ます。
練習用の動画もたくさん投稿されていますので、素人の私たちにとっては良い練習教材になるでしょう。
鍛えられた声で歌えるプロの音楽よりも、私にとっては素人さんの動画の方が練習になる場合もありますから便利な世の中になったものです。
4.ホームページ
「たるーの島唄まじめな研究」というHPがありますが、これもかなり参考になります。
CDなどで沖縄音楽を聞いていると、教本に記載されて歌詞とちょっと違って聞こえてくることがありますが、沖縄の方言で作られた曲なのだから微妙な発音を文字にするのって難しいのでしょうね?
このHPは歌詞を「ひらがな」と「ローマ字」で書いてあり、言葉の意味まで解説して記載されていますので、唄の練習で発音に困ったとき、どのような曲なのか調べたいときにはよく活用しています。
5.消音ウマ
「忍び駒」という商品名で売られていることもありますが、要するに音が大きく出せない環境でも思いっきり三線を弾けるアイテムです。
私は社宅住まいなので近所迷惑にならないように使っています。
騒音でクレームが心配な方、夜間でも思いっきり弾いて練習したいという方には必需品ですね。
4.イヤホン
えっ?っと思われたでしょうが普通のイヤホンです。
CDやYouTubeの音源にあわせて練習することってよくあると思いますが、イヤホンをつけないと自分の声と三線の音で音源が聞こえづらいし、両耳にイヤホンを付けると音源は良く聞こえるけど自分の弾いている音が聞こえないから正しく出来ているか解りにくいんですね。
ですから、私は片耳だけイヤホンを付けて練習しています。
とにかく、インターネットやスマホの普及で練習環境は数年前と比べてずいぶん便利になりました。
スマホの無料アプリに「チューナー」とか「メトロノーム」なんかもありますし、教本で探せない曲の工工四もネットで見つけることも出来ます。
歌詞の意味や歴史、方言など自分で調べながらやる練習は、きっと上達も早いと思いますよ。